できるだけ大スクリーンでの鑑賞がお勧め! クイーンの自伝的映画「ボヘミアン・ラプソディ」(夕刊フジ)

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【エンタなう】

 クイーンの自伝的映画「ボヘミアン・ラプソディ」(9日公開)の完成披露試写会では、エンドロールの最後の1行が消えると、客席全体からじわっと厳かな拍手が沸き起こった。初期からファンが多かった日本らしい反応かもしれない。

 1973年にロンドン出身のフレディ・マーキュリー、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンの4人組が結成したバンドの前夜から物語は始まる。俳優陣は顔も髪形もプレイもソックリで、ミュージカルのようにクイーンの世界に誘われる。

 フレディの容姿や出自によるコンプレックス、あふれる才能による“俺様”ぶりをはじめ、メンバーの個性のぶつかり合いや数々の名曲誕生の秘話がコミカルに描かれる。

 特筆すべきは、生前公表されなかったフレディの性に関する問題や交友関係について、心の葛藤に寄り添いながら詳しく描かれている点。そう来ましたか、というストーリー展開だが、LGBT問題がようやく正面から取り上げられるようになった時代がフレディに追いついた、ということなのか。

 バンドと一時疎遠になったフレディがエイズによる死を覚悟し、クイーンとして6曲を披露した20世紀最大のチャリティフェス「ライヴエイド」(1985年)のシーンは圧巻。違和感のない映像で、当時の興奮が生々しく甦る。できるだけ大きいスクリーンで見ることをおすすめしたい。(中本裕己)

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